ゲームで英語力がつくのか?
ゲームで英語力がつくのか?
どのようなゲームかにもよりますが、ゲームだけで英語力をつけることは難しいと思います。ELKえいご王国のホームページにもブラウザで遊べるゲームを掲載していますが、あくまでも「新しいきっかけを掴むための補助教材」として使っていただきたいと考えています。また最近では実際に英語で会話をしながらゲームをするという学習の形もあるようです。しかし、これも私は補助教材の一つだと思います。限定的な状況の中で身につけた力をより汎用的な力に変えていくような練習は必要だと思います。例えばいくら友達同士で楽しくおしゃべりできてもビジネスマンとして話ができるかは別の力で、逆も然りです。ゲームで身につけた力を一番発揮できるのはやはりゲームの中だと思います。いかに現実世界でも通用するスキルを身につけるかというのもゲームの設計で大切なのではないかと考えます。
学習のためとは言え、ゲームを遊ぶにはタブレットやスマートフォンなどブラウザを起動できる端末が必要です。正直に申し上げると、スマホやタブレットをお子さんに使わせること自体、避けられるなら避けた方が良いと思います。ただ、現代においてそれがかなわない場面もあることは事実です。スマホやタブレットの魅力に触れることなく子供時代を過ごすことは今ではとても難しいことのようにも思います。ゲームを活用した学習補助は、デジタル端末と上手に共存していくための一つの道と捉えていただければ幸いです。
言語習得の段階について
言語を獲得する過程で、「発語」は大きな壁です。母語においても「親が言っていることは分かるけれど、自分ではまだうまく言えない」という段階があります。発語を強く促しすぎると、「分かるのに言えない」というストレスが生まれ、かえって上達を妨げてしまいます。これは外国語である英語学習ではより顕著に表れます。
学習初期の段階では、「言える単語を増やす」よりも、まずは「分かる言葉を増やす」練習を優先することがおすすめです。
りんごとバナナを目の前に置いて「これ何?」と聞くよりも、「バナナをとって」と言う方が言語習得が進む段階があります。「これ何?」と聞くことは現在地を確認する意味ではあっても良いのですが、インプットを増やす方が先です。
この考え方は、絵では分かるけれど文字では分からない段階にも同じように当てはまります。フラッシュカードと同じ単語が書かれた付箋を用意して、カードの文字面に付箋をぺたぺた貼っていく遊びをしてみると、言語習得がぐっと捗ります。
ELKのゲームを紹介します
① Word Ninja
単語だけが書かれた選択肢の中から、同じ単語をマッチングするゲームです。「絵を見て、文字だけの選択肢から正しい単語を選ぶ」「音を聞いて単語を選ぶ」といった、少し難しいモードまで段階的に挑戦できます。
一番難しいモードをクリアできる頃には、実際のカードが読めるようになっているはずです。また、易しいものから難しいものへと自分で挑戦していくチャレンジ精神も育てていければと思っています。
② Spelling Ninja
読めたら、次は「つづれるようになりたい」という目標が生まれます。しかしこれも一筋縄ではいきません。筆がまだ不確かなお子さんにたくさん書いて覚えさせると、後から乱れた字を矯正するのに苦労することがあります。一度身についたくせを直すことは、新しく覚えることよりも難しいものです。書けるようになるためには、次の二つの軸が必要です。
- 字は丁寧に、一文字ずつ時間をかけて練習する。
- 正しくつづる練習は、「文字を書く」以外の方法で行う。
Spelling Ninja は、この②に特化したゲームです。文字を選んでつづりを覚えるモードに加え、自分でタイピングするタイムアタック機能「Ninja Type Blitz」も搭載しています。
大人でもなかなか楽しめますので、タイピングを覚えたお子さんとスコアを競ってみるのも面白いと思います。タイムアタックとはいえ、タイピング速度よりも正確さを意識した方がスコアは上がりやすいのがポイントです。これは英語学習にも通じる考え方で、ミスをしながら練習するよりも、最初から丁寧な読みを心がける方が上達につながります。
③ Sentence Ninja
Spelling Ninja から派生したゲームで、コンセプトは同じです。ただし、使用している文章はELKの初心者2年目のカリキュラムがベースとなっているため、生徒でない方には少々難しく感じるかもしれません。そのため、あえて生徒さんとその家族の方に楽しんでいただく内輪向けコンテンツとしました。
④ Eigo Ninja
英検などの試験を受けるきっかけになれば、という思いから作りました。これまで少しずつ書き溜めてきた例文を英検の語彙レベルに合わせてAIに分類してもらったデータを使っています。ゲームといっても単語テストです。英検4級から2級まで対応しています。
こちらにもNinja Type Blitzがあり、英語が好きな方はきっと楽しんでいただけると思います。ぜひスコアを競い合ってください。遊んだあとは苦手な箇所が一覧で確認できますので、学習にしっかり繋げてもらえると嬉しいです。
なかなか思い通りにいかない部分もあり、徐々に改善したいものもあります。たとえば、選択肢の時制を揃える処理(不規則動詞め!)や、大文字・小文字の表記の区別、品詞を揃えるなどです。ブラウザでできる手軽さは、場合によっては何かの待ち時間などふとした時にできるのでうまく他の勉強と使い分けて欲しいと願っています。



